第51章

アリッサ

ワイアットはドアを開け、私に中に入るよう合図する。胃の中に緊張と期待が入り混じる感覚がある。彼が電気をつけると、私の目は周囲に広がるものを見て大きく見開いた。一見しただけでは、多くのものが何なのかわからない。

もっとよく観察してみる。壁の一つには様々な種類とサイズの鞭やパドルが飾られている。痛そう、これらの中には使うと痛いものもあるに違いない。部屋の一角には四本柱のベッドがあり、その上の壁には拘束具のようなものが見える。部屋に進むにつれて、さらに多くの拘束具が目に入る。手錠、縛り紐、ロープ、結束バンドなど、ほんの一部を挙げるだけでも。部屋の色は主に赤と黒で、誘惑的な雰囲気を醸し出...