第190話

(ジュリアスの視点)

私は息子の婿のたくましい姿が立ち止まり、開いたドアをノックするのを見て微笑む。

「お呼びですか?」

「ああ、入りなさい」

彼は部屋に足を踏み入れるが、ドアを半分ほど閉めたところで過去の悪魔が忍び寄ってくる。

「プライベートな会話にしたいんだが、ドアを閉めると罰を受けるような気分になるなら、開けておいてもいい」

私は彼がゆっくりと振り向くとき、本心を話す。彼の顔に浮かぶ信じられないという表情。何度か深呼吸した後、私が机から立ち上がるまでには、彼はドアを閉めることができた。

「どこに座りたい?」再び彼は信じられないという表情を浮かべる。

「できるだけリラックスして冷静でいて...