511話

授賞式が終わった後、タヤはグループを連れて豆ドリンクを飲みに行った。

グリフォンがスプーン一杯すくって味わうと、その端正な顔は一瞬で真っ黒になった。

もし自分のイメージを気にしなければ、ニールのようにボウルに吐き戻し、さらに吐き続けていただろう。

彼は吐き気を堪え、スーツのポケットからハンカチを取り出して唇を覆い、吐き出した。腰を折るほど大笑いしているタヤを横目で見た。

「覚えてろよ…」

グリフォンはもう我慢できず、さっと立ち上がってモールのトイレへ真っ直ぐ向かった。

グリフォンの背筋の伸びた後ろ姿を見ながら、タヤは片手で顎を支えて言った。「ここで待ってるよ」

豆ドリンクの恐ろしい味を知ってい...