488話

「エリック!」

何が起きているのかを理解したステラは、彼を殺せるならと願いながら、心を引き裂くような声で怒りの叫びを上げた。

「シッ」

エリックは唇の上に指を置き、「静かに」というジェスチャーをしてから、ゆっくりと唇を曲げた。

「そんなに大声で叫ぶのは、僕があなたを気持ち良くさせすぎたからかな」

「あんた狂ってる!!!」

彼は笑い、唇から指を離し、彼女の真っ白な肌の上を上から下へと撫でた。

「ベッドの中で僕を狂ってるって呼ぶのが好きだったよね、全然変わってないみたいだ…」

「黙って!」

彼は電話を切らなかった。まだ通話中で、ステラは相手側から何も聞こえなくても、ヘンリーがまだ聞いていることを知...