472話

「興味ないね」

プレストンの興味を引くものは何もなかった。ウォルバリー・キャピタルで契約書にサインする必要がなければ、彼は家を出る労さえ惜しんだことだろう。

そんな彼の様子を見て、アンソニーはテーブルにワイングラスを置き、タバコを取り出して火をつけ、ゆっくりと話し始めた。

「ハーパーのことだ」

言い終えてプレストンを見たが、その端正な顔には微かな表情の変化があっただけで、大した反応はなかった。

アンソニーは少し眉を上げた。「三年間片思いしていた女の子にもう興味がないのか?」

プレストンは軽く嘲笑した。「女なんて俺にとって何の意味もない。いつ俺が何年も彼女に片思いしてたって?」

アンソ...