462話

「彼女を知っていますよ、私の叔母の娘です。知らないわけがないでしょう?ただ、今まで会ったことがないだけです」

ハーブが話し終えると、彼は疑わしげな視線を上げ、タヤをじっと見つめた。

「ロザリーを知っていますか?彼女とはどういう関係なんですか?」

タヤの心臓が一拍飛んだ。彼女はぼんやりとハーブを見つめていた。

ハーブはロザリーを知っているだけでなく、ロザリーが彼の叔母の娘だと言った。

そうなると、ハーブはタヤのいとこということになる?

タヤが彼を弟のように感じたのも不思議ではない。

彼らは家族だったのだ。

しかし、この血縁関係はタヤが望んでいたものではなかった。

グリフォンは以前、ナイト・パック...