453話

グリフォンは全力でハーブの美しく柔らかい顔を平手打ちし、すぐに手形が残った。

ハーブは地面に倒れ、数秒間茫然としたのち、腫れ上がった赤い顔で、背が高く強靭で力強いグリフォンを見上げた。

ハーブは思った。「くそっ!初めて殴られたぞ。しかも敵にやられた。互いに戦ったわけでもなく、ただの男に平手打ちされただけだ」

ハーブはこの感情をどう表現すればいいのか分からなかった。まるで自分の兄や父親に説教されたような、本当に腹立たしい気分だった。

ハーブは極度に恥ずかしく感じた。彼は頭を回し、誰かに見られていないか周囲を見渡した。

はっきり見る間もなく、もう一発強烈な平手打ちを受けた。

ハーブに息...