449話

ハーブが勝とうが負けようが、彼はグリフォンを不快にさせるだろう。誰かが敢えて現れて彼を不快にさせるなら、グリフォンがそのまま見逃すわけがない。

「落ち着けよ、アルファナイト」

ハーブは無謀な傲慢さを漂わせながら微笑んだ。

「ただ賭けをしようと言っただけだ。他に何かしろとは言っていない。なぜそんなに緊張している?」

グリフォンは冷たく嘲笑い、目には軽蔑の色が満ちていた。

「私と賭ける?何を根拠に私が同意すると思っている?」

ハーブはグリフォンの向こう側、彼の隣に立っている輝く目のタヤを見つめた。

「以前、彼女を救ったことがある」

グリフォンの表情が凍りつき、ハーブがタヤを救ったこ...