43話

酸素タンクは小さかったが、私を助けるには十分だった。

ゆっくりと、息を吸うごとに胸の痛みが和らいでいき、意識が戻り始めた。

目を開けると、ジャクソンが私のいるベッドの傍らに立っていて、眉をひそめていた。

私は混乱し、少し茫然としていた。

私を救ったのはジャクソンだったのか?そして、ここはどこなのだろう?

かつて私を殺そうとした者が、今度は私を救ったというのか?

私は酸素マスクを顔から外し、ベッドから起き上がろうともがいた。

ジャクソンは私を押し戻して言った。「動かないで」

私は彼の手を払いのけた。「大丈夫です。助けてくれてありがとう、アルファ・スターリング」

この危険なシフターからできるだけ早...