420話

ターヤは沈みゆく太陽を指差した。「もう日が沈もうとしているわ、始めた方がいいかしら?」ニールは「残念だなぁ、見逃しちゃったよ…」と応じた。彼の目に一瞬後悔の色が浮かんだが、すぐに明るく輝く表情に戻った。「交配式を見逃したってことは、参加しなかったことになるから、贈り物をしなくてもいいってこと?」

「参加したかどうかは関係ないわ。でもあなたの贈り物は必ず送らないとね、シャーウッドさん。まさかこんな小さな金額すら出し惜しむつもりじゃないでしょうね?」ターヤが口を開く前に、ハーパーがニールの言い訳を容赦なく打ち砕いた。

ニールは歯ぎしりしてハーパーを睨みつけ、それからターヤを見て気まずそうに微笑...