321話

ターヤはあまりにも怖くて泣くこともできないグレースを抱き上げ、慎重にジョージに手渡し、再び二人の前を歩いた。

グリフォンはこの間ずっとアモンに銃を向けていた。ターヤはグリフォンをちらりと見て、静かに言った。「先に彼と少し話してもいい?」

グリフォンの視線がわずかに動いた。彼はターヤがアモンと話すことを望んでいなかった。それでも、彼は彼女の言葉に耳を傾け、ゆっくりと銃を下ろした。

ターヤは一歩前に出てアモンに歩み寄ろうとしたが、グリフォンが彼女の手首を掴んで引き戻した。「ここで言えばいい」

彼女はグリフォンを見上げ、そして頭を下げてバーに座り、不機嫌そうに飲んでいるアモンを見た。

「アモン、あな...