263話

ニールは階段を駆け上がり、とても興奮した様子でタヤのもとへ急いだ。「十億だ、祝わなきゃ!」

それを聞いて、タヤは視線を戻し、ニールに向けた。「どうやってお祝いしたいの?」

胸の前で腕を組み、顎をなでながら、ニールは考えを口にした。「ラスティック・プレイスはナイトシェイドより良いって聞いたんだ。そうだな…パブに行って楽しもうじゃないか!」

彼の下心を見抜いて、タヤは冗談めかして茶化した。「あなたはもっと真面目に、模範となるべきじゃないの?」

真剣な表情で、ニールは彼女を訂正した。「違うよ、僕は模範なんかじゃない。人間とさえ考えられるべきじゃない。僕はただの知的な動物さ」

タヤは笑いを抑...