22話

黒い制服に胸元にスターク・パックの紋章をつけた十数名のスターク家のボディーガードたちがドアを押し開けて入ってきた。

ローマンはポケットに両手を入れ、威張った足取りで彼らの後ろから入ってきた。

招待客たちは静まり返り、物音一つ立てる勇気もなかった。

ハーパーとデイミアンは困惑し、その場に立ちすくんでいた。

ローマンを見た瞬間、私の顔から血の気が引いた。

彼が現れるとは思っていなかったし、招待も告知もなく結合式に乱入してくるとは予想もしていなかった。

ローマンが式を台無しにするのではと恐れた私は、急いで立ち上がり彼の方へ歩み寄った。

「スターク副首領!」私は舞台に向かって歩いていたロ...