131話

母親とその側近たちが去るやいなや、グリフォンは部屋の隅で静かに立っていたフランクを見た。「ステラに医者を呼んでくれ」

フランクは頷くと急いで部屋を出て行った。

ステラは苦労してグリフォンを見上げた。「申し訳ありません、アルファ…」

「お前のせいじゃない」彼はいつもとは違う優しい口調で言った。

しかし彼の目は少しも優しくなかった。外が暗くなるにつれ、彼の目の中の憎しみはより深くなっていった。

フランクが医者を連れて戻ってきて初めて、彼は立ち上がって部屋を出た。

書斎で鍵のかかった引き出しを開け、金色の青銅のマスクと一式のインクと筆を取り出した。

筆を手に取り、緑の龍の形を一筆一筆な...