38話

アレックスの視点

今日は、フレイヤを完全に僕のメイトにする日だ。早朝から起きてパックと王室の仕事に取り掛かっていたが、頭の中はフレイヤのことでいっぱいだった。彼女に会うまで、こんなにも短期間で誰かをこれほど愛せるとは思ってもみなかった。両親はいつも絆がどんな感じなのか教えようとしていたが、実際は彼らの説明とはまったく違う。むしろ、百万倍も素晴らしいものだ。彼女は朝一番に思い浮かべる存在であり、眠りにつく前の最後の思いでもある。彼女なしで眠るのは辛かったが、彼女が洗濯に出したシャツを一枚盗んで枕元に置いている。彼女の香りは僕を落ち着かせ、眠りにつくのを助け、怒りが湧き上がってきた時も抑えてくれ...