第51話

「壊せ」私の悪魔が怒りで唸る。

私は何年も私を正気に保ってくれた唯一のものを見つめる。エンジェルがそれを床に叩きつけたなんて信じられない。それはアレックからもらった唯一のものだったのに、エンジェルがそれを私から奪ったのだ。

私は悪魔の言葉に同意せずにはいられない。アレックのギターを壊したように、私はエンジェルを壊してやる。

「お前!」私は唸る。

エンジェルはさらに激しく泣き出す。私は彼女を傷つけたい。ひどく。どうして彼女を絆のパートナーとして受け入れようなどと考えたのだろう?今ほどエンジェルを憎んだ相手はいない。ロクサンヌでさえも。

胸が痛むが、私はそれを無視する。

「壊せ!地獄!」私の悪魔が...