第243話

心配はしていない。発電機があるし、今にも作動するはずだ。それに暖炉には火が燃えている。

モーゼとジャスパーがリビングルームに入ってくる。

「ここで何をしてるんだ?」モーゼがアルマに尋ねる。

「電気代の支払いを手伝いに来たのよ」

発電機は作動しない。

窓の外を人影が通り過ぎる。

首筋の毛が逆立つ。手が自然とホルスターに伸びる。「何かがおかしい」

正面のドアが蹴破られ、数発の煙幕弾が投げ込まれる。煙が肺に入り込み、俺とデーモンがクソほど弱くなる。

「顔を覆え!」ルーベンが叫び、俺たちは急いで身を隠す。

息を止めながら銃を取り出し、Tシャツを口と鼻に当てる。目が涙で霞んでくる。

ガスマスクをつけた...