第23話

目が覚めてから数分が経った。レイエスの腕が私を包み込んでいて、彼を起こさないようにあえて動かないでいる。彼がまだ私に怒っているのではないかと恐れている。

ギターのタトゥーが部分的に見えていて、その一部は私の頬の下にある。それは美しい。ギターはエレキギターで、コードが「A」の文字を形作っている。私は常にタトゥーが好きで、自分でもいくつか入れたいと思っていたが、インクを入れる時に痛いと知って、その考えを諦めた。

私の人差し指がそれに近づき、とても軽く、指先でなぞってみる。彼の息が止まる。

しまった。

彼の大切なタトゥーを賞賛したことで、彼が激怒しないことを願う。顔を上げると、私の視線は彼の...