第84話

マドックス

槌の音が響き渡る。私は中から外を見て、中庭に建設中の絞首台を見つめている。この音を聞くのは何年ぶりだろう。自分自身で命令したのは今回が初めてだ。

だが後悔はしていない。

これは必要なことだ。一度にいくつもの目標を達成できると分かっている。王冠と我が王国の市民に対して恐ろしい犯罪を犯したこれらの者たちを排除できる。すべての狼群が特定の目的のために協力すべきだという私の布告を真剣に受け止めるべきだということを示せる。そして最後に、私が悪い決断をしているとか、私が弱いと考えている者たちに対して、私と関わるべきではないというメッセージを送れる。

それが私が送りたい最大のメッセージ...