第587話

森は太陽の昇るにつれ、果てしない影から淡い金色のさまざまな色合いへと変わっていく。私は狼の姿で全力疾走し、ライアンも狼の姿で遠くない距離を保って後を追っている。ありがたいことに、彼が獣の姿に変身する必要はなかった。実際、あの姿では狼の形態よりも遅いのだが、シルバーハイドを出発してからの2時間で、私たちはかなりの距離を進んでいる。

正確には40マイルだ。新記録である。

息を切らしながら、私はデッドランドの部族領域を織りなす森の遠い端に到達する。私たちの背後では、シルバーハイドとエンドヴァの群れがようやく目覚め始めたところだ。私たちの前方、遥か西の聳え立つ山々には、まだ太陽が触れ始めてすらいな...