第510話

「できない…あなたは発情期よ。私の獣なんだ。獣はお前を孕ませたがってる、そして俺は…」彼は引き抜こうとするが、私は彼が大好きな動きで身をよじって止める。「くそ、アヴィヴァ。女神よ、お前は…これを不可能にしている」

「イキそう」私はすすり泣くように懇願する、止めないでと。「お願い、止めないで…」

「避妊してないだろう」彼はうめき声を上げ、私が彼をダンスに誘い出してから初めて自分らしく聞こえる。「妊娠するぞ。今すぐにな、アヴィヴァ。今ここで起こる」

「お願い?」私の声に何かが宿る。まるで…何かを手放すような、自分が埋めてしまったものを。彼だけが見たことのある私の恐れを。

でも私は彼を信じて...