第493話

ライアン

私たちがエンドヴァに到着すると、武装した戦士たちが出迎えてくれた。日は沈み、村は松明の灯りで照らされ、村の中央にある焚き火はいつもより明るく燃えていた。予定より早い到着をジェロッドに知らせるため、偵察兵を数時間前に先に送っていたが、彼らの姿は見当たらない。私たちが村に入ると、胃の底に沈んでいた不安感が爆発した。ジェロッドが駆け寄ってきて、ショサンナが無事だと知り、彼の目には緊張と安堵が同時に浮かんでいた。

ジェロッドは無言で私たちを会議場へと案内する。背中の傷がズキズキと痛む。狼の姿のままのジェイコブと私は服を渡され、着替えるために二人きりにされた。その間、ジェロッドはショサンナ...