第424話

サラ

私が最後にお腹いっぱいになったのはいつだったか覚えていない。

目の前の皿を見下ろすと、コゼットが三度目の料理を盛り付けている。彼女が隣にバニラアイスクリームのスクープを添える間、濃厚なダークチョコレートケーキが私を見上げている。

すべて手作りだ。

すべてが美味しくて、満足感がある。

一口食べると、思わず声を出しそうになるのを我慢して目を閉じる。

コゼットは満足げに舌打ちし、ケーキとアイスクリームを食べ終えると、次は何を持ってくるのだろうと考えてしまう。もう一口も食べられないはずなのに、数週間のオートミールと卵料理だけの生活の後では、彼女が望むなら食べ続けるだろう。

しかし彼女が持ってき...