第415話

ケナ

互いに繋いだ手を通して、他に類を見ない熱が広がる。その焼けるような痛みに驚き、私はシドニーから手を引きそうになった。心臓が肋骨に激しく打ち付けるが、私は集中力を保ち、目の前の伴侶を見下ろしながら、言葉が入り混じるほど必死に祈り続けた。

アマンダ以外の全員が後ずさっていることにも、ほとんど気づかなかった。イーストニアを平らにしてでもドレイヴン反乱軍の残りを素手で殺す覚悟のあるグランジャーでさえ、膝をついてイヴァンダーの足首を握っていた。

しかし父は私の側に留まっていた。イヴァンダーを追い払おうとしていた父が、今はイヴァンダーの肩に手を置いて握りしめている。

「さあ、息子よ」

「イヴァ...