第390話

夜が訪れ、エヴァンダーと私は一言も交わしていない。実際、今日私たちが歩いた十数マイルの間、彼はほとんど姿を見せなかった。私は影に包まれて歩き、彼は狐の姿か何かで走り回っていた。

あるいは狼の姿かもしれない。正直なところ、私には分からない。ただ分かっているのは、昨夜の出来事が原因で、私たちはお互いを見ることさえ避けているということだ。

一番悪いのは、私が分かっていたはずだということ。友達にキスしたら元通りになるなんて思わないほうがいい。それは異性間の友情における基本ルールのようなものじゃないか?

実際、元通りになったのかもしれない。今は口もきかず、彼がどこにいて何をしているのかも分からない...