第345話

エラ

時間が何時なのかわからない。リヤットは何時間も前に私を浴槽から抱き上げて、ベッドに寝かせてくれた。その優しさに私の心は砕けそうになった。

それからずっとここで横になっている。私の頬は彼の腕に乗り、もう一方の腕は私を包み込み、その手は私の胸の下に収まっている。

彼は眠っている。彼の規則正しい呼吸が、曇った窓を優しく叩く雨の音以外に部屋に響く唯一の音だ。暖炉の火はとうに消え、太陽がようやく昇り始め、部屋は銀灰色の光に包まれている。

永遠にここにいたい—この部屋で、伴侶の温もりが肌に染み込むこの場所に。宿の主要な部屋へと続くドアの外には、現実が待ち構えている。戦争、不安、死と絶望。確か...