第280話

カシアンはひどい様子だった。城の三階にある気取らない居間のソファに足を投げ出し、そこはハイテクなステレオと雑誌やボードゲームが詰まった本棚がいくつかある場所だった。普段は楽しくリラックスできる場所なのに、彼の存在がこの部屋どころか城全体から生気を吸い取っているようだった。

瓶の底のような厚い眼鏡をかけた痩せた老人が、今カシアンに取り付けられている光る金属の腕を検査している。それは戦いで失った右腕の代わりだ。私は言葉を失い、完全なショック状態で近くに立ち、かがんだ老いた治療師の肩越しに見ようと爪先立ちになっていた。

「さあ、指を曲げてみなさい」と治療師はかすれた声で言う。カシアンがまさにその...