第181話

イスラ

私は窒息感と共に目を開ける。喉を掴み、息を求めて必死になる。氷のような水の衝撃が足先から指先まで走り、髪が逆立つ。押しつぶされるような圧力が私を引きずり込み、どんどん深く沈めていく。

目は渦巻く漆黒の闇を通して焦点を合わせようとするが、光の欠片すら見えない。身動きが取れない。もがいている。頭が何か硬くて粗いものにぶつかり、そして私は水面に向かって引き上げられていく。

「イスラ」ポピーが私の耳元で囁き、私は現実に引き戻される。必死に息を吸い込み、マドックスの寝室に目を開ける。「叫び声が聞こえたわ、イスラ。大丈夫?」

「悪夢だったの」私は重々しく答え、顔から髪をかき上げる。私が...