第175話

イスラ

マドックスの目は、乱雑な裏庭の上に漂う柔らかな雲の中で、いつもよりも一層緑色に輝いていた。彼は瞬きもせず、口を少し開けたまま、困惑したように眉をひそめて私を見つめている。

「聞こえた?」私は慎重に一歩彼に近づきながら言った。嵐の残骸—折れた枝や鉢植えから引き裂かれた格子—が至る所に散らばり、私がドレスを持ち上げ、そっと彼との距離を縮めようとする道をふさいでいた。「びしょ濡れよ!凍えてしまうわ—」

私の言葉はマドックスが私を胸に強く抱きしめたことで途切れた。彼の指が私の背中に食い込むように巻きつく。彼は震え、顔を私の肩に押し付けて深く息を吸い込み、それから私を押しやった。

泣くまい...