第170話

「マドックス」

レオは坑道のことで正しかった。

私はトンネルを手探りで進む。壁は結露で湿っていて、粗く削られている。レオは私の前を歩き、懐中電灯を持ちながら狭く、一見終わりのない暗闇へと進んでいく。

「本当に子供の頃ここで遊んでいたのか?」と私は尋ねる。突然の湿気で言葉が重く湿ったように感じられる。私たちの下のどこかに地下水脈があるに違いない。触れるものすべてが濡れていて、私の髪は湿り過ぎて顔に張り付いている。

「遊びじゃない」レオは短く笑いながら言う。「互いに中に入るよう挑戦し合っていたんだ。ここには悪魔が住んでいるって言う人もいた。建設中に死んだ男の霊だとか」

背筋に震えが走るが、私はその...