第157話

「陸地だ!」

その言葉が私の心に響き渡る中、私の目は遠くに見える細い緑の帯に釘付けになっている。もうすぐマアトゥア島に到着する。そこで私は過去と向き合い、愛する人と私のお腹の子の未来を確保したいと願っている。

「島に着いたら」アントニーが手すりの近くから言う。「まず夜の宿を確保する必要がある。それから翌朝一番に密林へ入って、一日かけて私の母を探す」

「宝物はどうするの?」ポピーが突然口を挟む。「私たちが本当に見つけなければならないのはそれでしょ」

「宝物を見つけるには母の力が必要だ」アントニーは彼女を睨みつける。この二人ほど相性の悪い組み合わせを見たことがない。「それに、母は宝物がどこに...