第146話

イスラ

図書館への出口の間に立っている六人の女子がトリニティの声を聞いて振り向き、彼女たちが崇拝するこのばかげたコンテストの最有力候補者がそこに立っているのを見て口をぽかんと開けた。

私に対してあんなに意地悪だった金髪の女は、すぐに態度を変えた。「あら、トリニティ。こんにちは」と彼女は少し言葉を詰まらせながら言った。「私たちはただ…アイリスとちょっと遊んでただけよ」

「イスラよ」とトリニティは彼女を訂正した。「それに、そんなの嘘ね、ヴェロニカ。あなたたち六人は彼女を傷つけようとしていたでしょう。それが良い考えだと本気で思っているの?アルファ・キング・マドックスがあなたたちを城内に留め...