第14話

イスラ

「おはよう、お嬢さん」ポピーは窓の前のカーテンを開けながら言った。まぶしい光に目を細め、私は目を覚まそうとする。昨夜は寝付くまでに永遠の時間がかかったような気がして、今、目が覚めた今、バスにひかれたような気分だ。頭がズキズキして、考えられるのは昨夜見た国王との淫らな夢のことばかり。

「おはよう」と私はつぶやき、起き上がりながらなんとか目を開ける。

「朝食はもうすぐ届きますよ。待っている間にシャワーを浴びますか?今日の服装を用意しておきます。国王様のご予定はわかりませんが、外に出る許可はいただいています。お庭をご案内できますよ」ポピーは励ますように微笑みかけ、私はこの部屋から出...