第132話

イスラ

庭に座ることは普段なら頭をすっきりさせるのに役立つのだけれど、今日はどうしても集中できない。マドックスが前線に戻って敵との降伏条件を交渉している間、上の部屋では一、二週間のうちに到着する女性たちのための準備が進められている。私は自分が何をすべきかわからない。木の下のベンチに座り、蝶や鳥が飛び交うのを眺めるのは王族の時間の無駄遣いのように思えるけれど、もっと建設的な時間の使い方も思いつかない。

ポピーは私と一緒にいない。彼女は私たち二人のためにも、他のメイドたちを「手伝い」続けて何が起きているのか探るほうがいいと判断したのだ。だから彼女は中にいて、私はここに—一人でいる。

私は...