第13話

アイラ

何時間も横になったまま天井を見つめ、ポピーが語ったアルファ・キングのことについて考えていた。あの話が本当だとは信じがたい。

でも、どうして疑うことができるだろう?

故郷では、彼についてほとんど知らなかった。アルファ・キングのことを考える余裕はなかった。マドックス王について誰かが話すときは、いつも二つのことのうちどちらかだった——彼がどれほど信じられないほどハンサムであるか。

あるいは、どれほど信じられないほど残酷であるか。

そして今…ポピーは城の全員が、王が自分のつがいであるルナ・レベッカの死に責任があると信じていると明かした。レベッカは誰もが、これまで出会った中で最も優しく、親切で...