第10話

イズラ

「イズラさん?イズラさん、大丈夫ですか?」

ポピーの声が聞こえて目が飛び上がるように開き、完全に気を失ったわけではないけれど、危うくそうなるところだったことに気づく。何度か瞬きして、彼女が私を腕で支えていて、私は片方の腕をベッドに置いていることに気づく。「大丈夫よ」と言いながら、頭をはっきりさせようと瞬きを繰り返す。「大丈夫」。マットレスに体を起こそうとするけれど、うまくいかず、手足が思うように動かない。

「ここで少し横になって。水を持ってきますから」。彼女は私をベッドに持ち上げ始める。そのベッドは非常に高く、私の腰ほどの高さがある。

「自分でできるわ」と保証すると、彼女は手を放...