アルファ兄弟に売られて

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第329話

私は冷たい石の上に座り、彼女を見つめていたが、彼女はもう一切動かなかった。どれくらい時間が経ったのかわからなかったが、それはもう重要ではなかった。彼女を取り巻く幽玄な輝きが徐々に薄れていき、私の頭はあまりにも疲れて深く考えることができなかった。儀式の光、私が使った呪文、手についた血の跡が頭の中でよぎり、これがすべて夢なのではないかと思う自分がいた。

私は汚れて台無しになったドレスを見下ろした。鎧は相変わらず汚れひとつなかったが、刺繍されたバラのほとんどは破れたり染みがついたりしていた。このドレスはもう二度と白くはならないだろう、まして元通りになることもない。私は長い薄絹の生地の一部をはじき、...