第65話

反逆罪という言葉が出た瞬間、部屋中に震えが走った。王国の反逆罪に関する法律は最も厳しいものの一つだった。四つ裂きの刑による死刑。最後に誰かが反逆罪で告発されたとき、王は野獣がその肉を食い尽くすまで遺体をばらばらのまま放置し、反逆者の家族がいかなる葬儀も行うことを許さなかった。

その男の弁解としては、反逆者が王の妻を殺害したということがあった。

シャセルは、もしアドルフが父親の足跡をそのような形でたどることになれば、彼は四つ裂きの刑だけでは済まさないだろうと知っていた。先王は恐ろしい人物だったが、アドルフが戦争に参加した時よりもずっと年を取ってから戦争に臨んだのだ。彼はアドルフほど血に浸かっ...