第103話

舞踏会場からお寺までの道のりは長くはなかったが、とても風光明媚だった。道は雑草が取り除かれ、新しい敷石が敷き詰められて道案内となり、一週間前に植えられたとは思えないほど鮮やかな花々が植えられていた。

庭師のオリバーは自分の腕を存分に発揮していた。

「大丈夫?」ローレルはアドルフを見上げた。彼の表情は物思いにふけり、悩ましげだった。「気分はどう?」

アドルフは彼女の手を取り、その甲に口づけした。「とても幸せだよ。君は本当に美しい」

「なんだか、神殿の衣装が似合ってるわね」

「いつもこれを着ていられるかな?」

「あなたの恐ろしい評判を和らげることにはならないと思うけど」

「たぶんね」

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