第304話

ロッキー氏のところに二時間滞在した。キャビンに戻ると、アンドリュース神父とマディソンがキッチンで一緒に夕食を作っていた。彼女は笑っていて、神父は料理は誰でも練習すれば学べると彼女に言っていた。私はロッキー夫人が準備した食事の方が安全だっただろうという本音は言わずにおいた。もう少し慎重に言葉を選んで、「彼女を励ますのはやめてください。マディソンがガブリエラのテリトリーに踏み込んだら、彼女は激怒しますよ」と言った。二人は手を止め、マディソンからは数週間ぶりの心からの笑顔が見られた。

「簡単なラザニアだよ。マクがここにいる時に作れるくらいのものさ。私だってガブリエラを怒らせるようなことはしないよ」...