第381話

アリアンナの唇はかすかな笑みを浮かべながら言った。「これがあなたの言う証拠なの?」

「トロフィーを手に持っているかもしれないけど、それがどうやってそこにきたの?ザンダーがくれたって言うけど、同じように、あなたが持ってきたとも言えるわ。もしかして盗んだんじゃない?」

その非難はハーモニーの心を深く傷つけた。

「なぜ私が盗むの?このトロフィーは私のものよ!」

アリアンナの視線は揺るがず、皮肉を滴らせた口調で続けた。

「本当に都合のいい時だけ嘘をつき続けられると思ってるの?もういい加減にして、ハーモニー。真実はあなたの目の前にあるわ——ザンダーは私を愛してる、私だけを。だから彼があなたのも...