第69話

ケイト

ジョンの家への道中、私は無理やり彼のことを考えるよう心を集中させる。彼の香りが私の周りを満たしていく。彼の香水が、さらに私の欲望をかき立てる。新しい相手とのセックスがどんな感じなのか想像すると、緊張と不安が湧き上がる。

ガレージに車を停めると、彼は車から出る。今回は彼がドアを開けるのを待たずに自分で出る。

「行こう」彼は私に手を差し出し、エレベーターへと導く。

ドアが閉まると、彼から一秒以上離れていることがほぼ不可能になる。本能的に、私は彼の首に飛びつきそうになる。彼は反応して私を持ち上げ、私の脚を彼の腰に巻きつけ、エレベーターの冷たい金属パネルに強く押しつける。小さな空間の中で、興...