第65話

「大丈夫?入ってくるのを見たけど」リサはドアの横に立ち、ナイトガウン姿で私を注意深く観察している。

「うん」

「じゃあ、本当のことを教えてくれる?だって、あなたの額には大文字で『私は大丈夫じゃない』って書いてあるわよ」

「あれはビジネスディナーじゃなかったの。ライアンの家で、彼の家族と一緒だった」

「えっ!カジュアルなセックス関係がどうして家族との対面にまでエスカレートしたの?」

「彼のお母さんが誘ってくれたの。彼女は朝、ライアンの家にいたの。私たちのことは知らないわ」

「それであなたは承諾したの?」

「わかってる、今思えば行くべきじゃなかった。でも彼が受けるように言ったの」

「わかった。で、...