第51話

ケイト

彼は数分後に戻ってきた。まだシャツを着ておらず、多くのファイルが入った大きな箱をテーブルに置いた。箱の中にはワインボトルとグラスが2つ入っていた。

「シャワーを浴びるから、好きにして」

「わかった。ありがとう」私の潜在意識は叫び、彼に従うよう懇願していた。でも私は彼の頭に銃を向け、脅していた。

彼は私を一人にした。シャワーを浴びる彼の裸の姿が頭に浮かぶ。それだけで私を狂わせるのに十分だった。水が彼の筋肉質な体に当たる様子を想像する。欲望が私の足の間で爆発していた。集中して、ケイト。仕事をしなきゃ。

私は箱を見つめ、ファイルは単に彼の家に私を連れてくる口実だと思っていたのは間違いだった...