第16話

彼の言葉が私の足の間に欲望を呼び起こした。私は切望で脈打っていた。彼の手が私のナイトガウンを体の横から持ち上げた。私は彼を感じたかった、深く、私を貪り尽くすように。だが、目を開けると、また同じことが起きていることに気づいた。また一度、彼は私の理性を奪うことに成功していた。

「できないわ、ネイサン」と私は言って、彼を押しのけて後ずさりした。すると彼はシャツを脱ぎ始めた。くそっ!

「何をしているの?」

彼が近づいてきて、私は後ずさりし、壁に押し付けられた。彼は私の手首をつかみ、両手を頭上に固定して荒々しくキスをした。くそ。私は顔をそむけようとした。

「やめて...」彼は私に話させなかった。彼の唇...