第6話

ロマニー

私は振り向き、制服を胸に抱きしめた。「いいえ、着替えません」

彼はベッドから私を睨みつけ、ゆっくりと肘をついた姿勢を解きながら目を細めた。互いに見つめ合う中、彼の視線の熱が私の中に焼き付くようだった。お互いに引き下がるには頑固すぎた。そうして見つめ合い続けるほど、私の体は弱くなっていくのを感じた。膝はゼリーのようになり、手のひらは汗ばみ始めた。自分の呼吸が大きく聞こえ、心臓は激しく鼓動して胸が震えるほどだった。彼の顎はますます引き締まり、筋肉が次々と緊張していくのが見てとれた。もうこれ以上耐えられず、私は目を伏せた。彼の視線には屈したが、彼の意志には屈しない。彼の前で着替え...