第21話

ルーカスはクレアが彼にキスを返してきた時、彼女の手首から手を放し、代わりに彼女の露出した太ももを掴んだ。その手つきは所有欲に満ちていた。

クレアはルーカスの黒髪に両手を埋め、容赦なく引っ張った。彼女は口の中で血の味を感じていた。本来なら彼にキスなどするべきではなかったが、止めることができなかった。もし止めてしまったら、自分を見失ってしまうと恐れていたから。

そのキスは罰を与えるようなもので、二人は互いにぴったりと体を押し付けていたが、息が切れるまで離れようとはしなかった。

クレアは息を整えようとしながらルーカスに倒れかかり、彼のシャツを必死に掴んでいた。一方で彼の指は、ジーンズのショート...