第32話

〜ヴァイオレット〜

ヴァイオレットは教会の中でどれくらい座っていたのか分からなかった。彼女は罪悪感と恥で圧倒され、取り返しのつかないほど壊れていると感じていた。神様は何も返事をしてくれなかったけれど、心の底から泣けることがただ良かった。だから彼女は何時間も何時間も夜遅くまでそこに留まっていた。

「天のお父様、私がばかな決断をしたことは分かっています。私はこれに耐えられるほど強いと思っていましたが、夜が過ぎるごとに、私の魂はゆっくりと滑り落ちていきます。ここでの役目を終えた後、私には何も残らなくなるのではないかと怖いのです。彼が私をバラバラにして、かつての私の抜け殻しか残らなくなるまで壊して...