第148話

~ デイモン ~

ヴァイオレットがベッドに彼を縛り付けるのを見て、デイモンは無力でありながらも同時に強さを感じていた。神経をすり減らすようでありながら、興奮を覚える。彼女の頭の中で何が起きているのか、彼に何をしようとしているのか、想像するしかなかった。たった今この部屋に入ったとき、デイモンはこんなことになるとは全く予想していなかったが、まあ、文句はなかった。

ヴァイオレットの顔には笑みが浮かび、ベッドから離れてデイモンの工具箱へと艶めかしく歩いていった。彼女は数瞬後、電気ショックワンドを手に持って戻ってきた。デイモンの目は即座に見開き、彼は喉を鳴らして緊張した。

「おいおい、それをどう使...