第76話

コンスタンスはルシアの部屋に入った。舞踏会の後、まだルシアに会えていなかったため、少し疲れを感じていた。舞踏会からいつもより大きな混乱があり、夜通し自分のための時間をほとんど取れなかった。

「お嬢様、いかがお過ごしでしょう…」彼女は言葉を途中で止めた。完璧に整えられたベッド、舞踏会の夜の着替えの散らかり、すべてが目に入った。

まるで女王が自分の部屋で眠っていないかのようだった。

彼女は何をすべきか分からず、部屋から急いで出た。

コンスタンスが仕事をこなす間も、ルシアの失踪という恐ろしい知らせが心に重くのしかかり、恐怖の結び目が胃の中でねじれた。すでに二日が経ち、彼女は周囲に尋ね回ったが、女王...